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第26回 Greenと一緒の一歩すすんだ暮らし

暮らしの中に緑があると、それだけでほっと心が和みます。そんな緑とのちょっとすすんだ暮らし方のご紹介です。

夏を迎える準備をしましょ

夏の強い味方
今年も登場のよしず。我が家の夏の心強い味方です

わたしたち日本人は、季節の移り変わりを楽しみながら情緒豊かに暮らしてきました。ここのところの日本の暑さはちょっと普通じゃないけれど、それでも、知恵を絞って工夫することで少しでも涼しくなろうという想いは、わたしたちが今もずっと持ち続けている大切にしたい気持ちです。

ナカジマも、暑さが厳しくなるにつれて家の中を徐々に夏仕様へ。部屋の中を風がよく通るように扉ははずして仕切りを減らしたり、床に敷いているラグを取りのぞいて素足で床板の感触を楽しんだり、カーテンをはずしてすだれに変えたり。見た目もグンと涼しげになりました。

毎年同じような夏支度をしているだけなのですが、それでも子どもたちには新鮮なようで、学校から帰るたびに模様替えされていく我が家に、「扉がない! 広―い!」「床の敷物、なくしたの? 冷たくて気持ちいい〜」と、いちいち感動してくれています。

夏へ向けての模様替えの締めくくりは、ベランダに立てかける「よしず」。うっすらとできる日陰はとても涼しげ。実際、上からの直射日光と下からの照り返しの両方をシャットアウトしてくれるよしずは、暑さ対策の効果も大きいのです。

Greenのカーテンでやさしくクールダウン

よしず以外に、つねづね「やってみたいな」と思っているものがあります。それは、天然の緑のカーテン。地面から軒下までにヒモを渡して、そこに朝顔などのつる性の植物をはわせて日よけにしようというもの。

フウセンカズラ
まだ小さいフウセンカズラ。そろそろ支柱を立ててあげないと

ナカジマは今年、フウセンカズラの種を蒔いてみました……でも、蒔くのが遅かったから、芽が出てまだ10センチほどのおちびちゃん。もう今年の夏には間に合わないけど、来年こそは成功させたいな。

さて、この緑のカーテン、効果のほどは見た目の涼しさだけではありません。葉っぱから水分が蒸発するときの気化熱が、周囲の温度をきちんと下げてくれるというすぐれものなのです。とある学校では、南側の窓前面に朝顔をはわせてみたところ、室内と屋外とで5℃も温度差ができたそうです。なかなか粋なことをする学校ですよね。

緑でカーテンをつくるときは一年草がおすすめ。一年草というのは、1年間の中で実をつけて枯れていく植物のこと。対して、冬でも根っこは枯れることなく残り、春にまたそこから自然と芽を出す植物を多年草と言います。今回ナカジマが蒔いたフウセンカズラも一年草。一年草は、日陰を作ってほしい夏場に茂って、お日様がほしい冬にはちゃんと枯れてくれる、かしこい存在なのです。

もっと積極的にGreenと暮らす

日々の暮らしの中でほっと心を和ませてくれるGreen。植物でつくるカーテンは、そんなGreenをうまく利用したものですが、最近は、もう一歩すすんだ壁面緑化や屋根緑化、屋上緑化なんていうものも増えてきているみたいです。

たまに、壁にツタが絡まった建物を見ますよね? あれが壁面緑化。屋根全面に薄く土をのせ、そこに芝生などを植えるのが屋根緑化。屋上に土を入れて多用な植物を育てるのが屋上緑化です。屋上緑化では、植物と一緒に水場も用意してあげると、小さな生態系もできてまた違った楽しみ方ができそう。

もちろん、こうした建物全体を利用した緑化は、屋内を、夏場は涼しく冬場は温かく保ってくれる効果アリです。道行く人の心だってきっと、ほんわかやわらかく和んじゃうにちがいありません。

住まいとGreenがキレイに役割分けをされてしまっている今のわたしたちの暮らし。そんな中、お互いの領域にうまくとけ込んだ暮らし方ってステキだなぁ、そしていつか、日本中、世界中の建物の屋根や屋上がGreenでいっぱいになったら楽しいなぁと、ナカジマは想うのです。


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著者プロフィール
中島まゆみ(ママ・チョイス スタッフ/ライター) 単身赴任中の夫1人と、9歳の娘、8歳の息子の4人家族。「節約するぞ!」と始めたコトが実はエコロジーにつながっていることに気付き、いつしか本懐を忘れてエコに励む日々。しかし、アバウトな性格が災いしてか、いつまで経っても初心者エコロジストから脱皮できずにいる。現在は、「無理してやるのはエコじゃない!」と開き直り、「お気楽・楽しい」を合い言葉に、万年初心者エコロジストの座を守り続けることと、ジワジワと同類を増やしていくことに全力を注いでいる。