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第30回 くるくる「紙」のリサイクル

ごみを減らそうと頑張っているけれど、なかなか減らなくて困っているもののひとつが「紙」。今回はそんな「紙」について考えてみました。

定番はやっぱりメモ帳

まずは、家でできる紙のエコについてちょっと考えてみましょう。

新聞広告や学校からのお便りなどで、裏が白いままのものは即メモ帳に……ということでナカジマ家でも裁断してメモ帳にしていたんですが、このところは裁断しない方式に定着しつつあります。A4、B5、チラシサイズ……と、サイズごとに分けてクリップで束ねておくだけ。

メモを取るにしても絵を描くにしても、大きいほうが使いやすいみたい。状態のいいものは、もう一度コピー用紙として使ったりファックスにセットするなどして再利用です。

新聞紙は万能選手

紙の利用で抜群の守備力を発揮するのは新聞紙。生ゴミを食事ごとに新聞紙で包んで捨てれば、余分な水分を吸ってくれる上に、嫌な臭いの発生も抑えてくれます。

揚げ物をするときは、周辺の床に敷き詰めておけば油はねで床が汚れる心配もないし、使い終わったその新聞紙をビリビリ破いて牛乳パックに入れれば、使用済みの油を捨てるのに便利です(油は、捨てるよりも他の料理などで使い切るのがベストですけどね)。

窓ふきや掃き掃除に使う、濡れた靴の湿気取りに使う、なんていうのも定番中の定番かな。

というわけで……挙げてみたけれど、これといって目新しい活用法が思い浮かびませんね(笑)。それだけ紙の再利用が家庭でも定着してきたということなのかもしれません。

新聞紙で作る年賀状

新聞紙で作る年賀状
右が牛乳パック、左が新聞紙でできたハガキ。色の違いがわかるかな?

強いて言えば、最近体験した新聞紙の紙すきでしょうか。紙すき=牛乳パックのイメージが強い中、新聞紙で作るのはなかなか新鮮でした。

牛乳パックのように真っ白い紙はできませんが、郵便番号欄の赤が映える、うっすらグレーの紙ができるんです。作る工程でも、牛乳パックより薄い新聞紙は扱いやすいんだそうですよ。
そろそろ年賀状のシーズン。特別な人への年賀状は新聞紙の紙すきハガキで……なんていうのはいかが? 牛乳パック、新聞紙以外のいろんな紙で挑戦してみるのも楽しいかもしれませんね。

何度も使おう! リ・ユーズ封筒

パタゴニアの封筒
パタゴニアの封筒。何の変哲もない茶封筒だけど、だからこそ使い勝手もいい
リ・ユーズ封筒
ピープルツリーの「リ・ユーズ封筒」。こんなふうに宛名が用意されていると、堂々と再利用できる

この間ポストに入っていた郵便物に、おもしろいものがありました。「パタゴニア」の通販カタログ。といっても中身のカタログがおもしろいんじゃなくて、封筒にちょっとした工夫が。点線に沿って切り取れば、一回り小さいけれど、また新しい封筒として使える、という代物です。

別の日、またもやポストで似たような封筒を発見。こちらはフェアトレードで知られる「ピープルツリー」からの封筒で、宛先欄が全部で3つ。そのうち一番はしっこの欄は私宛の住所で埋まっていますが、残り2つは空欄のまま。

そう、「あと2回お手紙が出せますよ」ということなんです。2番目にもらった人は、最初の差出人の名前(すなわち今回の場合は私、ナカジマですね)を見えないように消してから3番目の人に送ればOK。

なるほど、用が済んだら途端にごみになってしまう入れ物も、工夫次第でまだまだ役に立つというわけです。こういうことって昔からされてきたことみたいだけど、最初から使い回しを前提にして作られているものだと、手紙を出す方も受け取る方も、抵抗なくすんなりやりとりできるから不思議。それどころか、送り手からちょっとした「主張」すら伝わってきて、なんだかいい感じです。

紙の活用はこんなところにまで……

再生紙のボールペン
手触りもやさしい再生紙のボールペン。紙だけに、水には注意が必要

つい先日は、再生紙でできたボールペンなんていうものに遭遇。これ、かわいいだけじゃなく、インクがなくなったらちゃんと交換もできるという実力派です。「うちは環境問題への対策もちゃんとしていますよ」というアピールのため、企業が販促ツールとして導入するケースが多いそう。

官公庁だって負けてはいません。環境省では、不要になったポスターの裏紙を利用して名刺を作っています。薄っぺらくてツルツルで、裏はまさにポスターの一部……なんて最初はビックリしますが、こういう工夫は小さくて大きな一歩なんだろうなぁと感じます。

こんなふうに家でも会社でもいろいろと使い道が工夫できる紙類だけど、どうしても余ってしまう分はもちろん古紙回収へ。雑誌、新聞紙、ダンボールとしっかり分別して回収場所に出しましょう。そのうちまた、おもしろいリサイクルアイデアや古紙再生製品が誕生してくるかもしれませんね!


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著者プロフィール
中島まゆみ(ママ・チョイス スタッフ/ライター) 単身赴任中の夫1人と、9歳の娘、8歳の息子の4人家族。「節約するぞ!」と始めたコトが実はエコロジーにつながっていることに気付き、いつしか本懐を忘れてエコに励む日々。しかし、アバウトな性格が災いしてか、いつまで経っても初心者エコロジストから脱皮できずにいる。現在は、「無理してやるのはエコじゃない!」と開き直り、「お気楽・楽しい」を合い言葉に、万年初心者エコロジストの座を守り続けることと、ジワジワと同類を増やしていくことに全力を注いでいる。