早産予防にトコちゃんベルトが効果

2005年7月10〜12日に福岡市シーホークで開催された第41回日本周産期・新生児医学会総会で発表された内容を下記に掲載します。※2006年4月22日から、パシフィコ横浜で開催された日本産婦人科学会でも、演題名「切迫早産に対する骨盤支持ベルトの有用性の検討」 として発表されました。

子宮頸菅の短縮で安静や入院を指導された方は、是非ご覧下さい。このページを印刷して、トコちゃんベルトの使用を担当医師と相談されることをおすすめします。

左下の図をご覧になってお分かりのように、内臓下垂、子宮下垂により、子宮頚管が圧縮されています。こういう状態では、物理的刺激による非感染性炎症反応で、子宮収縮が起こります。

早産予防のために、入院してウテメリンの点滴だけをしたケースと、トコちゃんベルトによる骨盤固定とウテメリンの点滴を併用したケースの比較が、下記の表です。併用した方が、点滴のみに比べて倍以上回復しています。ベルトで骨盤を固定するだけで子宮頚管の短縮が回復し、正期産を迎えた例も紹介されました(全ての人に当てはまらないかもしれません)。

子宮頸菅の短縮で切迫早産の危険性の指導を受けられた皆さん、このページを印刷して、トコちゃんベルトの使用を担当医師とご相談ください。

※赤ちゃんが下がってお腹がよく張る方、子宮脱・尿漏れ・痔・脱腸などの症状がある方も、切迫早産のように赤ちゃんが下がっていますので、下記写真のような「骨盤高位のつけ方」が効果的です。