第11回 ベランダコンポスト…その後
コンポスト係に任命!
「お姉ちゃ〜ん!コンポストお願〜い!」
こうやって声をかけると、小4の娘が台所へやってきて生ごみを受け取り、ベランダの大きなバケツの中の土をせっせと掘って生ごみを埋めてくれます。
そう!娘は「コンポスト係」という栄えある任務を任されているのであります。彼女も、自分が埋めた生ごみがきれいに土になっていく過程を見るのが楽しいようで、情操教育にも一役かっているのではないかと内心にんまりしてるナカジマなのです。
果報は寝て待て!?
始めた当初は思ったように進まなかった堆肥化も、だんだんといい感じになってきました。掘り返すと野菜屑たちがそのままの姿でゴロゴロ出てきてしまうこともありましたが、そういう時は焦らずに待つことも大切みたいです。しばらくいじらずに封印しておくと、跡形もなくキレイに土に返っていくんですね。自然の力ってすごいなぁと改めて感じる瞬間です。
蓋をしてはいますが、バケツの中もあんがい乾燥するようです。土が乾いてしまうと堆肥化が進みにくいので、鉢植えに水をあげるついでに時折コンポストにも水やりします。いや〜コンポストも生きているんですね〜。
心配ご無用
始める前に心配していた臭いや虫も大丈夫! 今のところ、無臭、無虫です。もっとも、これからが夏本番なので、注意深く見守っていきたいところではありますけれど。
心配というか、心和むというか、思わず笑ってしまったのが、しばらくぶりに蓋を開けた時にコンポストの土から何やら可愛い芽が数本出ていたことです。暗闇で発芽したその芽はまるで貝割れ大根のようにか細い芽でしたが、私たちを和ませてくれるには十分でした。
和んだあとは、ちゃんと土の中に眠っていただきましたけど(汗)。
家族の一員、コンポスト
ちゃんと呼吸をして、命を取り込んで、また新たな命の礎になる。その間にはちゃんと自分のペースを主張する。
ホント、物言わぬ家族が増えたみたいです(笑)。これからも、バケツの「もうお腹いっぱいだよ〜」「もうちょっと食べられるよ」「のどが乾いたよ」という声をちゃんと聞きながら、マイペースで進めていってみようと思います。
皆さんもご一緒にいかがですか?
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中島まゆみ(ママ・チョイス スタッフ/ライター) 単身赴任中の夫1人と、9歳の娘、8歳の息子の4人家族。「節約するぞ!」と始めたコトが実はエコロジーにつながっていることに気付き、いつしか本懐を忘れてエコに励む日々。しかし、アバウトな性格が災いしてか、いつまで経っても初心者エコロジストから脱皮できずにいる。現在は、「無理してやるのはエコじゃない!」と開き直り、「お気楽・楽しい」を合い言葉に、万年初心者エコロジストの座を守り続けることと、ジワジワと同類を増やしていくことに全力を注いでいる。