第12回 いろんな工夫で涼を得る
一番涼しいところはドコですか?
我が家の場合、一番涼しいのがベランダ。構造上、家の中にはなかなか風が入らないのですが、ベランダには心地よい風が吹いていることが多いのです。甘い蜜に吸い寄せられるカブトムシのように、ナカジマ家の人間も涼しいベランダへと集まってきます。
ベランダでは、古木の重いベンチをテーブル代わりにして、ランチを食べたり、早めの夕飯をとったり。さらには、子ども達が宿題をしたり、私が仕事をしたり……少々使い方を間違えている感もなきにしもあらずですが、とにかくナカジマ家では、夏はベランダさまさまなのです。
ベランダ快適化計画
大活躍のベランダをさらに快適な場所にするための工夫が、よしずと打ち水です。もちろんこの2つは、家の中にも涼を呼んでくれます。
よしずは、ギラギラ熱い直射日光を遮ってくれますし、打ち水は、道路やベランダの温度を下げるのと同時に、そこを通って入ってくる風も涼しくしてくれます。お風呂の残り湯も再利用できて、言うことなし!
通り道を冷やす!
さて、家の外ばかり涼しくしてもしょうがありませんね。お次は家の中です。
夏の必需品扇風機は家族で奪い合いです。引っ張りだこの扇風機もただ回しておくだけではもったいない!どうせなら、ひんやり涼しい風を運んでもらいましょう。
ガーゼやさらしなどの薄手の布を水で濡らし、扇風機の前面に垂らしてクリップで留める。たったそれだけで、ひんやりした風が送られてくるようになります。布が乾いたら、霧吹きで水を拭くなどして濡らせば、何度でも涼しい風を得ることができますね。
ひんやりネックレス
子ども達の夏の必需品は、冷却剤のネックレスです。ケーキなどを買うとついてくる、手のひらサイズのジェルタイプ保冷剤なら、何度でも繰り返し使えて便利。その保冷剤をハンカチでくるくる巻いて、首の後ろにあてて結びつけるんです。
人間は、脇の下や首の後ろに動脈が流れているので、そこを冷やすと全身の体温を効果的に下げてくれるんですね。保冷剤があったら、冷凍庫の片隅に入れておくととっても便利ですよ。
みんなの「涼」大募集!
あとはやっぱり、生活にメリハリを付けること。家事をして汗をかくときはドッとかき、涼むときは涼む。でもやっぱり、究極の涼は避暑地に別荘を持つことでしょうか(笑)!?
今回ご紹介したもののほかにも、食べもので涼しくなったり、目や耳などから涼しくなる方法もありますよね。みなさんの工夫されている涼のとり方もぜひ教えてください! 地味エコ推進委員長ナカジマが、早速実践レポートをいたします!!
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中島まゆみ(ママ・チョイス スタッフ/ライター) 単身赴任中の夫1人と、9歳の娘、8歳の息子の4人家族。「節約するぞ!」と始めたコトが実はエコロジーにつながっていることに気付き、いつしか本懐を忘れてエコに励む日々。しかし、アバウトな性格が災いしてか、いつまで経っても初心者エコロジストから脱皮できずにいる。現在は、「無理してやるのはエコじゃない!」と開き直り、「お気楽・楽しい」を合い言葉に、万年初心者エコロジストの座を守り続けることと、ジワジワと同類を増やしていくことに全力を注いでいる。