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第23回 リペアはあったかい。

まだまだ使えるのに、一部分が壊れて使いづらくなってしまった生活の道具。捨てちゃって新しいモノを買ってくれば一番簡単だけど、なんだかココロにひっかかります。愛着だってあるし、なによりもったいないですから。そうやって手間をかけて丁寧に暮らすことって、めんどうだけど、実はあたりまえのこと。そして、とっても心地いい暮らし方だったりするのです。ほんの一手間でまた前みたいに使えるようになった道具たちは、私たちの生活だけじゃなく、ココロも豊かにしてくれるような気がします。

日常では消耗していくものがたっくさん!

関東では桜の季節ももう終わりですが、この頃って実はよく雨も降るんですよね。「あ〜この雨で最後の桜が散っちゃう!」なんて毎年ハラハラしているけれど、桜の花に限らず、私たち人間だって雨に濡れるのはごめんですよね。雨がざーっと降り出して、いざ傘を開いてみたら骨が折れていた!なんてことがないように、ちょっと点検してみました。

そうしたら、やっぱりありました。パパの折りたたみ傘。ごらんの通り、露先の縫い目がほつれて骨が剥き出しです(画像)。パーンと傘を開いても取れないように、しっかりと縫いつけます。


リペア前 →→→ リペア後
無惨な露先になってしまったパパの折りたたみ傘
 
リペア後。どこがほつれていた露先かわかるかな?


くつ下
先っぽに、白いTシャツ生地をあてて縫いつけ

こちらは日常的によくある、靴下の穴。穴のあいた指先や生地が薄くなってしまった足の裏以外は、いたってキレイです。お友達のおうちにお呼ばれするときなんかは別ですが、1個や2個の穴ならば、縫い合わせたりあて布をしたりして、もう少し普段履いてから処分したいなぁと思います。

この前、小4の息子がサッカーの練習から帰ってきたとき見せてくれたストッキングの穴にもあて布。もう2〜3回履いてもらおうかな(笑)。

ちょっとした工夫で、脱「めんどう」

手製の針山
くるみの殻にリネンの布と綿でつくった手製の針山は、ナカジマのお気に入り

傘の修理、靴下のあて布にしろ、とっても簡単なことだけど、毎日あわただしく過ごしているとなかなか手が回らないものです。頭では「繕わなきゃ〜」と思っていても、ついつい「あとで……」となりがち。少しでも“めんどうな気持ち”が減るように、ナカジマは、すぐ手の届くところに小さな小さなソーイングセットを用意しています。中身は必要最低限のものしか入っていないけれど、これがあることで、「いまちょっとやっちゃおうかな」と気軽に手仕事ができている気がします。

「もったいない」の気持ちは伝染する

おじいちゃん、おばあちゃん、お母さん、お父さん……「もったいないな」と思ってした行為は、必ず誰かが見ています。

息子が次にサッカーの練習でストッキングを履くとき、あて布をしてあるのを見て、もしかすると「貧乏くさい!」「イヤだな」と思うかもしれません。でも、縫いつけた母の「もったいない」と思う気持ちはきっと伝わって、彼のココロのどこかにちゃ〜んと刻まれるはずです(たぶん!)。

あて木をしてもらったトレー
あて木をしてもらったトレー。これでまた活躍できます

この前は、思いがけずパパに伝わりました。これといって気に入って買ったわけではないけれど、結婚当初に買った木のトレー。私の不注意で高いところから落としてしまって、持ち手の部分にキレイにひびが入ってしまったのです。

重たい器や食事をのせて運ぶには心もとない状態で、どうしたものかと考えていたところ、工具入れの中に転がっていた半端な木で応急処置をしてくれました。ちょっとぶかっこうだけど、その気持ちがうれしくて、見るたび、使うたび、あったかい気持ちになります。

毎日何かしらの道具を使って生活しているわけですから、使われる道具たちも消耗していって当然、壊れて当然です。でも、そこにちょっと手を加えて、少しでも長くその寿命をまっとうしてあげる。そうやって愛着をもって長く使おうとする気持ちは、結局、自分や周りにいる人たちのことも思いやる気持ちにつながっていくんでしょうね。

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著者プロフィール
中島まゆみ(ママ・チョイス スタッフ/ライター) 単身赴任中の夫1人と、9歳の娘、8歳の息子の4人家族。「節約するぞ!」と始めたコトが実はエコロジーにつながっていることに気付き、いつしか本懐を忘れてエコに励む日々。しかし、アバウトな性格が災いしてか、いつまで経っても初心者エコロジストから脱皮できずにいる。現在は、「無理してやるのはエコじゃない!」と開き直り、「お気楽・楽しい」を合い言葉に、万年初心者エコロジストの座を守り続けることと、ジワジワと同類を増やしていくことに全力を注いでいる。