第24回 つくって、食べて、気持ちイイ
つくり手もしあわせにする、お弁当の力
小学5年生になったお姉ちゃんは、ほぼ毎日、学校のブラスバンド部でトランペットを吹いています。土曜日はお弁当をもって一日中、ブォー!ブォー!とやってます。
小学校4年生の弟もこれまた毎日、サッカーに明け暮れる日々。週末になると、やれ練習試合だ、公式戦だと、やっぱりお弁当をもって出かけていきます。ついでに私たち親の分もつくって持参して、子どもたちが頑張っている様子を観戦したり、見学したり……。そんなこんなで、近頃急にお弁当をつくる機会が多くなってきました。
朝早くから起きて何品もつくるお弁当は、はっきり言って大変。朝がすこぶる苦手なナカジマは、そりゃもうすごい形相でつくっているに違いありません(笑)。
でも、その大変さもお弁当ができあがる頃にはすっかりどこかに消えてしまって、ココロはスッキリ!するんです。自分のもっている技と知恵をめいっぱい使ってお弁当という小さな箱を埋めていくことで、もしかしたら自分のココロの中もすこ〜し整理されていくのかもしれないなぁ、なんて思ったりします。それに、具を詰めて完成したあとってちょっとした達成感も味わえますよね?
冷めてもあったか〜い
つくる楽しみだけじゃなくて、お弁当は食べるときももちろん楽しい! 結婚してからというもの、家族につくってあげることはあっても人からつくってもらうことはなくなってしまったけれど、学生の頃、母につくってもらっていたお弁当を思い出すとちょっぴりあったかい気持ちになります。おいしかったなぁ。そんなあたたかさを少しでも子どもたちが感じてくれたら……と思って、お金はたっぷりかけられないけど、愛情だけはたっぷりふりかけてつくっています、お弁当。
三拍子そろった優秀選手、お弁当
つくってスッキリ、食べてほんわかあったかいお弁当は、食べ終わったあとにも気持ちよさを感じることに最近気づきました。それは、不必要な添加物がカラダの中に入ってこない気持ちよさと、そして、ごみが一切出ない気持ちよさ。なぁ〜んだ、そんなことかって思うでしょう? でもこれってすごく大切なことだと思うんです。
忙しい毎日で添加物をまったく口にしない生活なんて恐らく考えられないけれど、手作りのお弁当ならそのリスクも軽減です。栄養バランスもコンビニ弁当よりはマシなんじゃないかと思います(笑)。
ごみについては、出さない生活って難しいですよね。野菜を買っても何を買っても、ごみにしかならない包装用のビニールや紙類がたくさんついてきます。すぐにいっぱいになるごみ箱を見ながら、人間ってなんて無駄を繰り返しているんだろうなぁって。そういう無駄がないお弁当は本当にかしこい! だから本当に気分がイイ!
つくって良し、食べて良し、環境にも良し! 今週末は、お弁当を片手に公園でランチなんていかがですか?
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中島まゆみ(ママ・チョイス スタッフ/ライター) 単身赴任中の夫1人と、9歳の娘、8歳の息子の4人家族。「節約するぞ!」と始めたコトが実はエコロジーにつながっていることに気付き、いつしか本懐を忘れてエコに励む日々。しかし、アバウトな性格が災いしてか、いつまで経っても初心者エコロジストから脱皮できずにいる。現在は、「無理してやるのはエコじゃない!」と開き直り、「お気楽・楽しい」を合い言葉に、万年初心者エコロジストの座を守り続けることと、ジワジワと同類を増やしていくことに全力を注いでいる。