第9回 家の中のお助けマン 重曹
おいしいだけじゃない、重曹の隠れた力
昨今は、お酢や重曹、塩といったものが、食する意外の目的で見直されてきているので、よくご存じの方も多いのではないかと思います。でも、「重曹って何〜?」という方のために最初にちょっとご説明しますね。
重曹って実は、ホットケーキやスポンジケーキをつくる時に使うベーキングソーダ(ふくらし粉)のことなんです。とっても身近で安全なものなんですよ。
性質は弱アルカリ性。私たちが普段生活する上で出てくる汚れのほとんどは酸性なので、重曹の弱アルカリ性が酸性の汚れを中和してきれいにしてくれるという、おいしいだけではないうれしい作用もあるんです。
そんな安心で安全な重曹を、もっと生活の中で活用してみてはいかがでしょう?
水回りはいつもピカピカ
重曹の活用法として割とよく知られているものが、研磨作用ではないかと思います。
お鍋の焦げ付きなんかにパラパラとふりかけて擦ると、焦げ部分がきれいになると言われています。言われてはいるんですが、ナカジマは、焦げ付きに対抗するには重曹はちょっと作用が穏やか過ぎるなぁと思っています。焦げはガシガシ洗わないとやっぱり落ちませんね。
では何に対して効くのかというと、水回りなんです。ステンレスの蛇口やその周りの水あか汚れには抜群の効果です。重曹は粒子が細かいので、ステンレスにも傷をつけません。
コショウ入れを利用すると便利
台所、洗面所、お風呂、トイレ。コショウ入れなどに入れて、水が関係するところにスポンジと一緒に置いておくと、気になった時にサッとお掃除できて便利ですよ!
ナカジマはお風呂掃除も重曹です。湯あかを研磨して落としてくれるだけではなく、人体から出た酸性の汚れを弱アルカリ性で中和してくれるので、お風呂掃除にピッタリだとナカジマは思っていますよ。
天然スクラブなんて、贅沢でしょう?!
研磨作用の面白い使い方として、洗顔の際に石けんと一緒に泡立てて顔を洗うという方法もあります。スクラブの代わりになるんです。ちょっと肌がくすんできたなと思ったら、ぜひためしてみてください。
わざわざスクラブ剤なんて買わなくても、いつもの洗顔料に重曹をパラパラッと加えるだけなのでとってもお得。そしてなにより、食べても大丈夫なものなので、お肌にも安心ですよね。
嫌な臭いもさようなら〜
重曹の他の作用としてうれしいのは、消臭作用です。お皿やコップなどに重曹を入れ、蓋をせずに、消臭したい場所に置いておきます。
ナカジマは、下駄箱、冷蔵庫、トイレに置いています。消臭効果は1〜2カ月で消えますので、例えばトイレに置いた重曹は、消臭効果が切れる頃、便器にパラパラとふりかけて研磨剤としてブラシで擦って使い切ります。
消臭したいものは他にも! まな板や絨毯などについた臭い。パラパラとふりかけてしばらく放置しておけば、見事に臭いが重曹に移ってくれますよ。
重曹の底力はまだまだ!
重曹には、他にもうれしい使い方がたくさんあります! 次回、ご紹介していきますので楽しみにしていてくださいね!
人にも地球にも優しい石けん生活を応援する「パックスナチュロン」
前へ | 次へ |
中島まゆみ(ママ・チョイス スタッフ/ライター) 単身赴任中の夫1人と、9歳の娘、8歳の息子の4人家族。「節約するぞ!」と始めたコトが実はエコロジーにつながっていることに気付き、いつしか本懐を忘れてエコに励む日々。しかし、アバウトな性格が災いしてか、いつまで経っても初心者エコロジストから脱皮できずにいる。現在は、「無理してやるのはエコじゃない!」と開き直り、「お気楽・楽しい」を合い言葉に、万年初心者エコロジストの座を守り続けることと、ジワジワと同類を増やしていくことに全力を注いでいる。