第12回 お産の準備<2>【助産院での健診】(妊娠32週)
お産への希望はありますか?
大きな病院での健診から、2週間後。今回は助産院での健診だ。現在、妊娠32週。おなかも大きくまるくなって、どこから見ても立派な妊婦。
まず、お茶をごちそうになりながら、助産婦さんとお話。
助産婦さん「今度のお産への希望はありますか」
お産に対する希望、つまりバースプランだ。まだ、私の中でもやもやしている部分が多いのだけれど、そのまま話してみた。
わたしのパースプラン
・子どもたちに立ち会ってほしい。とくにナツは6歳で、だいぶいろいろなことが分かる。アチャもまもなく4歳。4歳なりに分かることがあると思う。
・できれば昼間産みたい(と言ったら助産婦さんは笑って「カルテに書いておきますね」と言ってくれた)。アチャの出産のとき、ほんとうはナツのときのようにお風呂で産みたかったのに、夜中で、寒くて、助産婦さんがお風呂を用意してくれたのに、どうしても風呂場まで行けなかった。だから今回は暖かい日の昼間がいいな。
・お風呂で産みたい気持ちもある。ナツのとき、お風呂でとてもリラックスして産めた気がするから。
・ナツとアチャは助産院に入院してのお産だったので、今回は自宅で産んでみたい気持ちもある。ただ「絶対自宅で産みたい」というほどのこだわりではないので、トシにもまだ話していない。今回で最後のお産かもしれないという思いがあって、そのことと「自宅で産んでみたい」という気持ちは連動している気がする。
・長いままのへその緒をください。
自宅で産むのか?それとも・・・
助産婦さんは、まとまりのない私の話をゆっくり聞いてくれた。
助産婦さん「どこで産むかについては急いで決めなくても大丈夫。自宅出産の場合、事前に必要なことは、お産に必要な医療用品を事前に家に持って帰ってもらうことと、助産婦がご自宅の場所を確認しておくことくらいなので、これからゆっくり決めればいいでしょう」
「ゆっくり決めればいい」のことばにほっとする。助産院というところは時間の流れがほんとうにゆっくりだ。急かされないから、妊婦も産婦も希望を伝えやすいし、質問もしやすい。これって、お産に限らず大事なことだよなと、助産婦さんと話しながら思った。
まだおちんちんある?
それから妊婦体操。腰やももなどの下半身、肩や背中などの上半身のストレッチなど、こちらもゆっくりと時間をかけておこなった。足がだるいと話すと助産婦さんが丁寧にマッサージをしてくれた。気持ちよくて、眠くなってくる。
助産婦さん「ふくらはぎは下から上に向かって、ひざの裏、内もものあたりはリンパのたまるところがあるのでそこをゆっくり押すといいですよ。ご主人に押してもらうのもいいですね」
なるほど。帰ったらさっそくトシにしてもらおう。
最後に計測とエコー。一緒に健診に来ていたナツ、エコーの画面を見ながら
ナツ「まだおちんちんある?」
助産婦さん「あるね。これがそうよ」
ナツ「ふーん」
実は前回助産院でエコーの検査をしてもらったとき、性別を示すしるしが見えたのだ。ナツもアチャも「赤ちゃんは女の子」と言い続けていて、ヨーコもトシもなんとなくそんな気でいたのでびっくり。
アチャはいまだに「あかちゃんはおんなのこ」と言っている。ナツ、アチャ、男の子が生まれてもかわいがってね。
3人目がやってくるまで、あと7週間
助産婦さん「次の健診のときに『産み方』の練習をしますね。覚えてるかな」
ヨーコ「いや、忘れていると思います。しっかり練習します!」
そう、助産院では、自分で産むのだ。赤ちゃんも自分の力で生まれ出ようとする。その力を最大限に生かせるよう、私も準備しよう! 今度の健診の時には、トシ、ナツ、アチャ、家族のみんなにも来てもらって、一緒に産み方の練習をしてもらおうかな。
3人目がやってくるまで、あと7週間(の予定)!
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