30センチほどの長さの細いひもを用意しましょう。
まず、「足長」(=一番長い指とかかとの出っ張った所<地面から2-3センチ>)を、ひもをまっすぐにして計ります。
今度はそのひもの長さのまま、くるりと回して、「足囲」(=親指側と小指側の出っ張ったところの長さを測るので、ひもが少し斜めになる)を調べます。
どちらが長かったでしょうか?
足長と足囲が、同じ長さなのが、日本人の足です。3歳後半には、同じ長さになります。足袋は、この足長と足囲の関係をもとにして形が決められていました。
もっと正確に測ってみたい方は、足幅、足長、かかと幅を測ってみましょう。
足幅、足長、かかと幅、の測定位置は、上の図と別図を参照してください。
・足幅÷足長 = 40%以上
・かかと幅÷足幅 = 57%以下
これが、バランスのいい足です。
※外反母趾の方は、親ゆびの付け根が飛び出していますが、これは余分な骨が形成されたものですから、この分は差し引いて考えてください。
赤ちゃん~3歳・・・脂肪型でポッチャリした足
3歳頃・・・筋肉質になってやや小さくなる
5歳頃・・・7つある足根骨(そっこんこつ)がかたい骨になり、足の裏に土踏まずができる。アオリ足歩きに入る。
7歳頃・・・足裏の縦横の4つのアーチによる丸天井が高くなる
9歳頃・・・かかとの骨の後ろに、かかとを保護する骨端核(こったんかく)ができ、かかとから勢いよく地面に足をついて大股で歩けるようになる。
※この時期、骨端核の影響で、例外的に 「かかと幅÷足幅=60%以上」 の子が多くなるが、また小学校高学年のころに、逆三角形型に戻る。
15~18歳・・・足の発達の完成(女児の方が1-2年早い)
25歳頃・・・足の能力のピーク(歩く速さで足の発達を考えた場合)
※妊婦はホルモンの関係で関節が広がりやすいので、かかとの幅が広くなる。普通2年以内に元に戻る。
65歳・・・個人差はあるが、この頃から足の筋が弱くなり、アオリ足歩行が出来なくなる人や、つま先を40度以上上げる大股歩きができなくなる人が増え、つま先があがらないためにつまづくことが出てくる。