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アーチの役割
足型をとってみよう
土踏まずのはたらき
4歳~8歳に出来上がる
ゆびが写らない子が激増
浮き指(ゆび)の原因
生活スタイルとの関係
ゆびを使わないと退化する
外反母趾=腰痛、膝痛予備軍
外反母趾になりやすい足
外反母趾のサインと進行
足長と足囲、どっちが長い?
日本人の足の形
足の発達~子どもから老人まで
生まれつきの左右差がより大きく
傾きを調べてみましょう
足のゆびをしっかり使って、体全体を元気にするアクション

土踏まず

「こんにゃく足」になっていませんか?

アーチの役割

ペットボトルの底を見てください。アーチの形になっているでしょう? もし平らだったら、すぐに倒れてしまうし、強度もありません。

この2つのパイプ椅子、どちらが倒れやすいでしょう。直感的にAの椅子だと分かりますね。それはなぜ?

パイプ椅子 BとAどちらが倒れやすいでしょう

両方とも、前後にアーチがあるので、縦の揺れには強いのです。では、横の揺れに注目してください。

Bの椅子は、前の脚がパイプでつながっていないので、アーチがあります。だから、倒れにくいのです。

さて、四つ足の動物は、からだ全体がアーチになっています。しかし、2本の足で直立した人間は、前足と後ろ足の空間を失いました。そして、その空間を足の裏につけました。

それが「土ふまず」が中心になっている丸天井です。


足型をとってみよう

足裏の画像

あなたの足には、「土ふまず」がありますか?
柔らかい「こんにゃく足」(こんな足です→)になっていませんか?

足の裏を濡らして、乾いたところに立ち、足型をとってみましょう。
大切なことは、まっすぐ立って、体重をしっかりかけることです。

あなたの土ふまずは、図のように、Hライン~第二趾(し)の真ん中から足の側線の交点に引いた線~に、かかっていたでしょうか? 小ゆび側も、少しへこんで、土ふまずのようになっているでしょうか?

土ふまずを調べる

土踏まずのはたらき

「土踏まず」には、次のようなはたらきがあります。

1.立った姿勢を安定させます。パイプ椅子の例で、よく分かります。
2.強いアーチがあるから、片足でからだを支えて動くことができます。橋をアーチの形にするのは、支える力が強いからです。
3.「踏ん張る」など、足ゆびの働きがよくなります。手を机の上に置いて、指を曲げてアーチを作ると指に力が入りますが、指を伸ばすと力が入りません。
4.跳ぶ、飛び降りるときのクッションの役目をします。土踏まずがない人は、飛び降りたときに、膝を深く曲げてショックを和らげます。なわとびをするときは、足裏全体で着地するので大きな音がします。

4歳~8歳に出来上がる

土踏まずをつくる7つの足根骨がかたい骨になるのが、幼児期ですから、土踏まずが形成されるのは、だいたい4~8歳頃のはずです。

このアーチができると、人間しかしない歩き方「アオリ足歩行」をします。

かかと→小ゆび側→おやゆび側にアオッて→母趾・二趾・三趾(おやゆび~中ゆび)で地面をけって進む、これが「アオリ足歩行」です。

先ほどお話したように、四つ足の動物にはほとんど土踏まずがみられません。人間が立って歩くようになったために、土踏まずはできたのです。

ですから、四つ足の動物の体にたとえれば、私たちの足の土ふまずより前の部分は「前足」、土ふまずより後ろのかかとの部分は「後ろ足」、という意味を持っています。

つまり、「アオリ歩行」はもちろんのこと、立つ、歩く、走る、跳ぶ、飛び降りる、よじ登る、踏ん張るなどの、人間の基本的な動きのすべてに、土踏まずは深く関わっています。


はじめに土踏まず浮き指外反母趾足裏の形からだの歪み・左右差最後に